葉っぱのように

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カテゴリ:バレエ( 8 )

シルヴィ・ギエム ファイナルツアー 高松公演

どうして引退なんて言うの?
いや、わかってます。それでこそギエム。
それがギエムの美学で、ギエムの美しさの根源だということも。
それでも、そんなこと言わないで!もっと観ていたいの!
と、懇願したくなる…。

それにしてもチケットが取れないったらない。
今まで、ギエム来日公演の度、最低2公演は観てきた。
正直、空席があるケースもあって、
分身の術でその空席を私が使って、何倍も感動したい!
と思うこともあった。
…なのに…ファイナルってなったら…そりゃわかるけどさ。
いつもの調子で予定調整してたらあっという間に売り切れ。
追加公演やジルベスターは、発売前から
チケットオークションサイトにページが準備されてるほど。
ダフ屋…どうにかならないの?
これまで実際に行ってきたポイント制でチケット優先してくれ!
と、本気で思いましたよ…。
チケット会社もさぁ…あんなに手数料取るなら、
ダフ屋対策に使って欲しい!カフェとかどうでもいいから!

と、まあ、結局2公演しかチケット取れてなくて、
前日から、もうカウントダウン気分マックスで、涙が出てきて。
行きの電車の中でも泣きそうで困って。
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アルファあなぶきホールに到着。そして、開幕!

TWO
もうギエムの姿が見えた瞬間から泣いてしまう…。
目にも記憶にも焼き付けたいのに…どうして止まらないのか!
やはり、ギエムは、神様が
「あなたは踊りなさい」と決めた人なんだと実感。
長い手足、驚異的に動く身体、そして、
それらをコントロールし計算できる頭脳と精神。
シルヴィ・ギエムでしか踊れない、シルヴィ・ギエムでしか生まれない、
シルヴィ・ギエムでしか表現できない、
そんな振り付け、そんなダンスがこの世にある。
それは、シルヴィ・ギエムがダンスを選んでくれたからある喜び。

ボレロ
もう、なんと言ったらいいか。
今まで、何度もボレロを観てきた。
ギエムのボレロだけに限っても、何度観たことか。
でも、今までのどのボレロとも違った。
今までのギエムのボレロとも違った。
今までは、こちらも集中と緊張を求められているような、
美しくも、凄まじいボレロ。
だからこそ、最後の開放感と言ったらなかった。
一点の曇りもなく、完璧で、力強くて、美しいボレロ。
そして、一転、キュートなレヴェランス。
ギエムのボレロを見る度に、
こんな風に生きていきたい、と思った。
例えるなら、ギエムも、ギエムのボレロも、私にとって
神様のような存在で、
その前に立つと、自ずと自らを省みて、律することができる…。
そして、明日からがんばろう!と思える、そんな存在。

そのギエムのボレロが…今までとは全く違ったのです!
なんというか…まだうまく言葉にできませんが…
やわらかくて、いつくしみを感じさせる…今までにないボレロ。
ああ、ギエムも、今、これまでを思い浮かべながら踊っているのかな…
と、ふと思って、また涙が視界を邪魔しそうになって…。

本当に素晴らしいボレロでした。
ただただ、
「ありがとう」
という言葉しか浮かんでこない、そんなボレロ。

ああ、もっと観たい。
ただただ、それだけです。

こんなボレロを生み出すことができるのは、
シルヴィ・ギエムただ一人。

もし私の命を神様に差し出して、その分、
ギエムの命を遡らせてくれるのなら、そうして欲しい。
ギエムの踊りを、もっと長く、もっと多くの人に見て欲しい。

そう思いながら会場を後にしたのですが…
さらにそう思わせるすてきなアクシデントがこの後起きたのでした…!

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by atomsalada | 2015-12-25 23:13 | バレエ | Trackback

今年は

ばたばたしてるうちに、2月!

ローザンヌ、今年も日本人頑張りましたね016.gif

そして…今年は、
シルヴィ・ギエム様が引退。
日本公演は全部観に行くくらいの気持ちでいますよ。

去年の『ボレロ』も圧巻だったなあ。
まだまだ踊れるのに!
なんならトウシューズ復帰したって問題ないはず!!

でも、ギエムの美学が許さないんだろうなあ。

今更なのですが、そのボレロを見た、
去年の『東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ』。

いつもフィギュアをご一緒させていただく、
お仕事での大先輩をお誘いしたのです。

身体を使って表現するものはお好きなはずだけれど、
バレエを生で観るのは初めてとのこと。

ペトルーシュカ、スプリング・アンド・フォール、
オネーギン、バヤデール、ボレロというラインナップ、
楽しんでいただけるのだろうかとちょっと不安でした。

結果…
バレエの観客が減ってる理由が、少しわかった気がしました。

この演目の中で、一番不安だったのは『ペトルーシュカ』。
一般的にメジャーじゃないし、
踊りとしても、よく知られてるものでもないし、
音も独特、装置も独特。
しかも悲惨で???なエンディング。
これ持ってくるか〜!?と思ってました。

でも、これ、楽しんでらしたようで…!!

物語がはっきりわかるから、楽しめるんですね。

実際にバレエをやってきたせいか、
やっぱり、自分が踊ったことのある演目だとか、
テクニック的に難しいものとかに注目してしまうけど、
本来、バレエは
『総合芸術』と言われるもの。
そして、観客を楽しませるべきもの。

1曲だけすごい踊りをする『コンクールダンサー』って、
つまんないなあ…と思ってたはずなのになあ。
肝心なところを忘れてたかも。

今は、バレエコンクールが信じられないほどあって、
テクニックがすごい子もたくさんいる。

でも、踊る側ばかり量産しても仕方ないんですよね。
観てくれる人があってこそ成り立つのだから。

では、観てもらうための努力は?
テクニックを磨くだけでいいの?
バレエ経験者、関係者は観に来るかもしれないけど、
広がりという意味ではどう?

観て、楽しめるもの。

物語があって、その中に入り込めて、
そのうえ、
素敵な衣装に美しい舞台美術に照明に音楽、
そして、素晴らしいダンサー!
夢の世界!

そこのところを、
バレエやってる人目線でしか考えてこなかったのが、
観客が減ってる理由な気がしました。

パ・ド・ドゥやヴァリエーションだけで
物語を見せられるダンサーなんて数少ない。

テクニックだけで感嘆させられるっていうこともあるけど、
やはり『総合芸術』として、
あらゆる面でアピールして、
いろんな側面から『バレエ』の世界へ入ってもらえるよう、
考えなきゃいけない時になってるのではないのかな…。

素晴らしい公演だって、
空席がかなり目立つこと、多いですもん。

バレエ経験者ではない人が、
バレエを楽しんでくれたら、
バレエ習ってる子の将来の可能性だって広がるわけでしょ?

観客がいなければ、
ダンサーという職業は成り立たないのだから。

コンクールばかりでなく、
公演が増えるように、
そろそろ考えなきゃいけない時代になってきたように思います。

バレエって、
自分で踊るのも、観るのも、
本当にすてきだと思うから。

踊る人も、観る人も幸せになれる未来を!





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by atomsalada | 2015-02-10 00:26 | バレエ | Trackback

東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ/ラ・バヤデール

正直なところ、
あまり期待していなかった、バヤデール。

好きな作品だけに、
期待しすぎて、…だった場合、ダメージが大きいから。

だったのですが!
これが素晴らしかった!!
コールドがもう…!!感涙もの!!

「一糸乱れぬ」
っていうのは、
この日のコールドの皆さんのためにある言葉だと思いました。

スロープをアラベスクで降りてくる、
そして、美しいスクエアを形作り、
脚の高さ、手の動き、全てをぴっちり合わせる。
パドブレする時のチュチュの動き、
回転する時のヴェールのなびき方まで
揃ってるほどの美しさ!!

しかも!
アンダンテの最後、
両サイドへの移動の仕方が、個人的に
好きなバージョンだったんですよねえ〜。
一列ずつ重なって行くパターン。

コレね。

1:12:25辺りかな。

このバージョンだったことと、
あまりのコールドの美しさに、
拍手するのも忘れてしまったほどでした。

いや、どうしてここで
ブラボーが出なかったのか不思議ですよ。

皆さん私と同じく、
美しすぎて拍手も忘れてたのかな…。
もー。
誰かブラボー叫んでくれたら、
我に返って最大級の賛辞を送ったのにぃぃぃ〜!
(人のせいにするな!ですよね。)
ホントに、拍手できなかったことが心から悔やまれます。
何ならスタオベしてもいいくらいだったのに!!
(ここでスタオベは怒られるでしょうけど)

いや〜、素晴らしかった016.gif

もちろん、アンダンテだけでなく、
最後まで素晴らしかったです053.gif


んで、ソリストと、
大切な主役たちはどうだったんだって話ですが。

はっきり言います。
第一ソリストは良かった!

けど。
皆さん、お疲れですか?
というのが正直な感想、でした021.gif


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by atomsalada | 2014-09-20 02:25 | バレエ | Trackback

東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ/マニュエル・ルグリ

やっぱりルグリは素晴らしかった。
エレガントだった。

演目はオネーギン。

お相手は吉岡美佳さん。
東京バレエ団では
ダントツに好きなダンサーさん。
音の使い方とか、表現がとっても好き。

二人のやりとり、台詞が聞こえてくるようだった。

そして、ルグリのサポートにうっとり。
美佳さんが手を出すところに、
必ずルグリの手がある。
振付けの一つであるように、そこにある。
ルグリも、美佳さんも、
相手の手を探したり待ったりするようなことはない。
目で探すことすらない。

ましてや、
「回しますよー」
「持ち上げますよー」
なんて、あるはずもない。

若い頃に比べたら…
という瞬間はあったかもしれないけれど、
そんなのわかるかわかんないかレベルだ。

どんな瞬間もエレガント。
どんな瞬間も踊ってる。
それがマニュエル・ルグリ。

美佳さん、安心して踊れただろうな。

美佳さんには、
存分に踊ってほしい!
と、いつも思ってたから、
ルグリとこんな風に踊ってくれて、
なんだかとても嬉しかった。

ああ、うっとりした。


…けど!
帰ってから動画巡りしてたら。



タリスマン
…女性Va.だし!!
Vサインしてるし!!

いや、こういうところも好きなんですが。


でも、すてきルグリで締めとかないと。





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by atomsalada | 2014-09-14 11:20 | バレエ | Trackback

探してたー!!

大阪でシルヴィ・ギエムを観た…のはもう先週。

まだ余韻の中。

この気持ちを書き留めておこうと思うのに、
書き始めると、
気持ちが昂りすぎて書けない…。

で、暇さえあれば、
手持ちのDVDや、ネット動画で
ギエム様を観てはまた感動…してたら!

見つけてしまった!



ずっと探してた、映像は無いのかと半ば諦めてた
『ラシーヌ・キュービック』。

もちろん、もともとシルヴィ・ギエムは大好きだったけれど、
だけど、『ギエム教徒』になったのは、
この作品がきっかけ。

もう、立てないほどの感動と衝撃!

コンテンポラリーに心から感動したのも、
これが最初だったかも…。

これだけの尺を、正確に踊る。
たった一人で空間を支配するギエム。
張りつめた空気。
『キューブ』が『キューブ』のまま、
様々に姿を変える。
ギエムが、ギエムの肉体を使って、
キューブを変化させる。
ギエムとキューブしかないのに、
様々な情景が、感情が、舞台に溢れる。
音楽も、振付けも素晴らしい。
ただ、この作品を表現できるのは
シルヴィ・ギエムだけ。

もう一度、
この作品を生で観たい…。


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by atomsalada | 2014-09-08 18:39 | バレエ | Trackback

シルヴィ・ギエム

来年引退と発表された時、本当に動揺した。
涙さえ出てこないくらいの衝撃。

http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/21885

ダンサーには、いつかその日が来るし、
ましてや、シルヴィ・ギエムなのだから。

「もう、トウシューズは履かない」
と宣言した時に、
シルヴィ・ギエムが何故シルヴィ・ギエムなのか、
改めて実感した。

トウシューズを履いての最後の日本ツアー。
東京で観て、岡山で観て。
もうこれが、ポアントで立つギエムを観る最後なんだと思うと、
ギエムが舞台に出てきた瞬間から涙が止まらなかった。

だけど、
トウシューズを履かなくたって、
シルヴィ・ギエムはシルヴィ・ギエム。

その後の公演も、もちろん欠かさず観てきた。
それまでのコンテンポラリー作品も素晴らしかったが、
さらにまた挑戦的な作品へも突き進むギエム。
その踊りに、その精神に、
毎回圧倒され、心を揺り動かされてきた。

この喜びは、もっと続くと思っていたのに…

http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/14/sylvie-guillem_n_5680508.html

シルヴィ・ギエムは、100年に一人のプリマ。
本当にそう思う。
そして、100年に一人のアーティストであると思う。
しかも、意思を持ち、自ら道を切り開くアーティストだ。

彼女がバレエ界に登場したことで、
バレエの『美』の概念は大きく広がったし、
キャリアの築き方も広がった。

変わらないのは、ギエムのパーフェクトさ。

だからこそ、
変わりゆく人間の身体と、求める美とに
1mmでも差が出てしまったら、
すっぱりと止めてしまうのだろう…
と、トウシューズを置いたときに思った。
(もちろん、私には、
これまでとの差なんて何一つ感じられなかった。
あと10年履いてたってパーフェクトプリマだと思った。)

今回はトウシューズどころじゃない。
踊ることを止める…!?

今回は…
今回は…

何も考えられない。
まだ、ただただ悲しい。

来年は、全公演見に行くし、
もしフランスでファイナルとなったら、
フランスにだって行くつもり。

そして、明日、大阪で『ボレロ』を観る。



2005年の日本公演を前に、
「これで日本でボレロを踊るのは最後」と宣言したギエム。

でも、東日本大震災を受けて、その封印を解いた。
日本人が愛してやまないボレロを、被災地でも踊ってくれた。

今回は、東京バレエ団の創立50周年祝祭ガラということで、
どうしてもとリクエストがあったのだろうか。

最後の最後のボレロ。
またギエムが舞台に現れた瞬間から泣いてしまったりしないよう、
しっかり、瞬きも我慢して観てこようと思う。

でも…でもでも…
『聖なる怪物たち』を観てると…
もしかしたら、演劇とか、
新しいジャンルへ進むのかも…と。
淡い期待を。


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by atomsalada | 2014-09-01 21:37 | バレエ | Trackback

ブルーバード

この前の記事、
パトリック・チャン選手の
フリー『四季』について書いてたら、
無性に『眠れる森の美女』の
『ブルーバードのパ・ド・ドゥ』を
観たくなってしまい、動画巡り…!



パトリックさんが『四季』のステップの中でやってるブリゼ。
コーダの最初に男性がディアゴナルでやってますが…
ブルーバードの見所の一つですよねえええええ!!
しんどいだろうなー、と思いながらも、
わくわくするんですよねえええええ016.gif
ヴァリアシオンのアントルシャ・シスもね!

ところで、このブルーバードパ・ド・ドゥ。
特に女性Va.は発表会やコンクールでよーく踊られます。

可愛らしいし、ちびっ子ちゃんにも大人気!

バレエ習ってた頃、私も踊ってみたかった曲だけど…
イヤだ!とも思ってました。

それは何故かというと…
当時の先生がむちゃくちゃだったから!!

青い衣装なのはいい。
けどね、女性は鳥じゃないのよ!
『フロリナ姫』なの!!
髪飾りが羽だったとしても、
それは、鳥だからじゃないの!!
(まあ、青い鳥も、もとは人間の王子様だけど…)

そもそもメーテルリンクの『青い鳥』じゃ
ありませんからっ!!

子どもの頃は、うっかり、そうなの?
と思いかけてたのですが、
そうすると、フロリナ姫の振付けも、
フロリナ『姫』であることも、
どうも腑に落ちなくて、調べたんですよね。

そしたら、やっぱり鳥じゃない!!

あの手の動きは、
塔の中に閉じ込められたフロリナ姫が、
青い鳥に姿を変えられた王子と一緒に歌ってたり、
青い鳥がやってこないかしらと耳を澄ましていたり…
と、ようやく納得できました。

結局、フロリナ姫のVa.を踊ることもなく、
バレエは辞めてしまったけれど、
大人になって、お仕事としてバレエに関わることになって、
リハーサルを見せていただくこともよくあります。

どんな小さな子にも、
そのヴァリアシオンの意味を教え、
考えさせる先生がいらして、
この先生に、小さな頃から
教えてもらえる生徒さんは幸せだなあって思います。

音楽が、メロディとしてリズムとして、何を表現しているか。
振付けは、何を表現しているか。
音楽と振付けが、どうしてこのように組み合わされているのか。

それを考えることは、
まるで謎解きのようなとても楽しい作業だし、
それが自分の身体で表現できた時の喜びはこのうえないもの。

バレエのテクニックだけでなく、
そういう楽しさ、喜びをも教えてくれる先生に、
もしバレエを習い始めた3歳に戻れるなら、
最初からそういう先生に習ってみたかったなあ。

音楽とか、解釈とか、
うわあ!そう!そういうの聞きたかった!!
って指導を私が初めて受けたのは、
もう高校生くらいになってからだったもんなあ…。





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by atomsalada | 2014-06-05 02:32 | バレエ | Trackback(1)

お気の毒大賞

先日、
バレエ『白鳥の湖』の黒鳥・オディールについて書きました。

ガラやコンクールなどであんなに踊られる、
つまり魅力的な踊り、つまり興味深いキャラクター、
のはずなのに!!
ラストシーンでは登場すらしないオディール。

オディールとオデットは一人二役なんだから、
白鳥・オデットと王子のクライマックスシーンに
登場できるわけないじゃーん!!
とも言えるんですが、でも、
オディールの見せ場、3幕のお城のシーンでは、
まさにオディールが踊ってる最中に
窓の外で悲しげに羽ばたくオデットが登場するんですよねえ。
ま、これはシルエットだから、別人が演じてるわけですが。

だったら、ラストシーンに、何らかの形で
オディールが登場したっていいんじゃ?と思うんですけど。
すっかり忘れられた存在…

というわけで、私の中では、
オディールは『白鳥の湖』の中の『お気の毒大賞』なんです。

ちなみに、私が好きなオディールは、
何と言ってもマリアネラ・ヌニェス!!
ありがちな、キッ!としたオディールじゃないのがいい!

王子の前ではレディで、父の前では違う顔で。
この幕だけで、2つの顔を見せてくれるのがまたすてき。




オディールに限らず、バレエって、冷静に考えたら、
あんまりだよなあって思うモノが結構あるんですよねえ。

ドン・キホーテの、
ドン・キホーテとサンチョ・パンサがからかわれるシーンとか、
コッペリアの、
コッペリウスがバカにされるシーンとか、
かわいそうすぎて時に涙が出るくらいですよ…。
心から「お気の毒様です…」と肩をぽんぽんしたくなります。

そんな数あるお気の毒様の中でも、
最もお気の毒、お気の毒大賞中のお気の毒大賞だと思うのが、
『ジゼル』のヒラリオンなんですよね…。

婚約者がいるってのに、身分まで偽って
村娘ジゼルちゃんをだまくらかしてるアルブレヒト。
騙されてるよ!ジゼル!目を覚ませ!僕は君が大好きなんだ!!
と、ひたすらあの手この手で訴えるヒラリオン。
アルブレヒトの嘘を暴いて、自らの真実の愛を…のはずが、
あまりのショックに命を落とすジゼル。
そして、自責の念にかられるヒラリオン。
恋しさと申し訳なさから、一人、ジゼルのお墓参りへ。
そこへヴィリ(精霊)たちが現れて、殺されてしまう…。
一方、同じくジゼルの墓を訪れたアルブレヒトは、
ジゼルの愛に守られて、命拾いする…ってー!!!

ちょっとー!どういうことー!?

子どもの頃から、この理不尽さに納得いかないんですよ!
ヴィリを踊った時も、ヒラリオンを殺すシーンは申し訳なくて…
だって、ミルタ(ヴィリの女王)様が殺せっていうんだもん!
逆らえないもん!と思いながらやってました…。

ヒラリオン殿、お気の毒大賞を謹呈致します。



マリアネラのミルタがこれまたコワイ。


ところで、こうしたバレエ作品、
フィギュアスケートでもよく曲が使われるだけに、
このバレエのこの役、フィギュアスケーターなら
誰が似合うかなー、とか想像するのがこれまた楽しくて。

ミルタ、鈴木明子さんが演じたらカッコいいだろうなー。
ホントはヴィリだって、
その下には大きな哀しみがあるんだし。
あっこちゃんなら、そこまで演じてくれそう。

ヒラリオンは…織田信成さん?
泣いていいよ!

そして、高橋大輔選手に演じてほしいとずっと思ってる役が…
ロットバルトとか、カラボスとか、悪役を、ぜひ!
むっちゃカッコいいと思うんですよねえ。
どんな解釈を見せてくれるのか、
というのが、何よりの興味ポイント!

そういえば、高橋選手、もう氷に乗って、
ショー用のプログラム作ってるとか!

楽しみだけど、無理はしないで欲しいです。
そして、長く滑り続けて欲しいです。
そしてそして、いつか、カラボスを!!

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by atomsalada | 2014-04-12 21:27 | バレエ | Trackback(1)