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葉っぱのように

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浅田真央『Smile Forever』が届いた

買いました。予約して。
でも、見られないんです。
フォトブックを見ただけで、涙が止まらなくて。
とてもじゃないけど、映像なんて見られない。

こんなに美しいんですよ。美しさが写真でもわかるんですよ。
これが動画になったら…アスリートとしての技術もはっきりわかるはず。
それに耐えられません。

こんなに美しく、こんなに技術の高い人が、
そのジャンルのトップ団体に認められなかったなんて。
悔しくて悔しくて、涙が止まらないんですよ。

今年のTHE ICEを見て、もちろん、真央ちゃんがこれからもずっと
素晴らしいものを見せ続けてくれることははっきりとわかったし、
真央ちゃんがこれから見せてくれるであろうものも、楽しみで仕方ない!

けど。

どうしても「なぜこれほどの技術と芸術が認められなかったのか」と。
選手時代の真央ちゃんを見れば見るほど、
小学生だった真央ちゃんが語った夢「オリンピックの金メダル」を取らせてあげたかったと思う。
それが取れなかったことが一層真央ちゃんを成長させたとも言える。
バンクーバーでその夢が叶わなかったから、その後の数々の素晴らしいプログラムが生まれた、
ソチのあの演技も見られた、というのもわかっている。
でも、努力が、ちび真央が夢見た
「オリンピック金メダル」という形として報われなかったことが、やっぱり悔しい。
それより確かなものを真央ちゃんは手に入れてるけど。
でも…


引退してから、真央ちゃんに関するいろんな記事が出てる。
だけど、正直、
「なぜ今それを?」とか「だったら現役の時に言ってよ」とか
「あなた真央ちゃんが辛い時には追い討ちかけるような記事書いておいて」とか、
そういうの結構多いんですよね。

なお、この↑記事の途中に挟み込まれたリンク先への誘導コメント
「【画像】セクシーになった浅田真央」
本当にふざけてる。

まあ、いいや。
では、そのリンク先の写真を見て見ましょう。
最初の写真がこれ。

c0324353_22154320.jpg
セクシー云々は置いておいて、美しい。
それはなぜか。
手足の長さという、絶対的なものもあります。
でもそれだけではないんですよ。
全く同じ身体を持っていたとしても、使い方によってはこのように美しくは見えません。

下から見ていってください。
つま先、膝、腰、肩、首、それぞれの向いている方向を見てください。
それぞれをまっすぐに並べていないのです。
曲げられるポイントごとに角度をつけている。ひねりを入れている、と言えばいいでしょうか。
そうすることで、のっぺりとした印象にならない。陰影のある形になる。

真央ちゃん、シニアデビューした頃は、
曲線は使えるけど、こういう角度のつけ方はまだできてなかった。
それがまた、年齢に応じていて、愛らしくもあり、清々しくもあった。
それをセクシーさが足りないだのコメントする人たちもいましたが、
セクシーさを求めるような演目(プログラム)を真央ちゃんはそもそも選んでなかった。
その年齢に応じた演目にしていた。
あの「カルメン」だって、「妖艶なカルメンでなく、可愛いカルメンだったら?」という
命題のもと作られていたのだし。

そして、年齢が上がるにつれ、身体も変化し、演目も変化していった。

けれど、タチアナ・タラソワもローリー・ニコルも、
浅田真央に「分かりやすいセクシー」が求められる演目は与えなかった。
彼女たちが与えたのは、
健康的で、賢明で、清潔感のある「女性らしさ」を表現する演目だった。

バンクーバーの頃には、十代らしいまっすぐさと、
訓練を積んだやわらかさとが美しく融合していた。

とはいえ、特にジャンプに苦しんでいる時期は、
時々「おててがお留守」になるのが気になった。
角度をつけるどころか、ただ伸ばしているだけ、みたいな。

それも、ソチシーズンあたりにはかなり改善され、
残念ながら最後のシーズンとなった「リチュアルダンス」では、
素晴らしい腕の動きを見せてくれた。
腕だけではなく、身体全体が美しく有機的に動いていた。

身体のあちこちに角度をつけて、立体的に表現していた。
角度をつけるけれど、曲線になっていて、本当に美しかった。

角度をつける、ということは、一方でバランスを崩しやすくなるということだ。
だからこそ、ジャンプの時は角度をつけずに身体をまっすぐに保つし、
一番速く回転できるスピンはアップライトスピンだ。
ジャンプの前に、モーションに角度をつける、つまり、
ステップから直ちにジャンプに入ると難易度が上がるのもその例と言えるはず。
そう、真央ちゃんが「チャルダッシュ」でトライしてた。


はあ…
やっぱりこの頃だって十分素晴らしいよ!
それがさらに進化したんですよ!
その過程を追えて本当に幸せだった。
けど!
やっぱり、それをちび真央が望んだ「金メダル」として、
あのソチの、あのタラソワ先生の選んだ衣装のど真ん中に
(「ここに金メダルが来るのよ」とタラソワ先生がデザインしたと思ってます)
かけてあげたかった…。

あのラフマニノフの最後のスパイラル。
「角度」の極み。
あんなの、他に誰ができるの?

ブルーレイに封入されていたフォトブックをめくりながら、
ああ、「滑るの楽しい!」って全身で笑ってるようなかわいい女の子だったな、
この時はコーチ不在だったな、から…
バンクーバーのショート、これはトップだったはず!で怒りが湧いてきて、
そこからはもう…
やっぱりまだブルーレイは見られません。
悔しい。本当に悔しい。
真央ちゃんはもう次のステップにキラキラしながら進んでるというのに。

なぜあんな理不尽を、
こんな素晴らしい技術と芸術性を持った人が受けなくてはならなかったのか。

何もできなかった自分を責めるしかないのかな…。

それでも、
「ありがとうございました」
と言える真央ちゃんって…強くて美しい。

(動画、お借りしました)

by atomsalada | 2017-10-06 23:13 | 浅田真央さん